こんにちは、大石です。
今日から7月、本格的な夏もすぐそこまできていますね。こう暑くなると漆器物は売れなくなります。黒や赤など見た目に重い色合いというのは更に暑苦しい感じだからでしょうか・・・夏はやっぱりガラスの器や竹の器が涼しげでいいですよね~!
竹といえば、漆器屋の弊社でも扱っているのが、ざるそば用の竹スです。
ザルそばの器と一緒にお買い上げいただいたり、竹スだけお買い上げいただいたりと、ザルそばには欠かせない竹スですが、現在国内で売られているほとんどの竹スは中国産だと思います。値段が安いというのが一番の理由。弊社でも規格製品はすべて輸入ものです。
それでも時々「国産の竹スが欲しい!」というお客様がいらっしゃいます。そんな時は、別注で日本国内の竹の職人さんに作ってもらうよう頼んでいます。
中国産の竹スと国産の竹スの違いは?
では、中国産の竹スと国産の竹スはどこがどう違うのでしょうか?私自身も気になっていたところ。
つい最近国産の竹スをご注文いただいたので、この機会に並べて写真を撮ってみました。


どちらも直径19.5cmの丸の竹スですが、どちらが国産の竹スでしょうか?
正解は、向かって左の表が緑色の竹スが国産の竹スです。色が違うのはおいといて、一番違うのはひごの細かさです。
拡大してみると、
ひごの数を数えてみたら、国産の竹スは35本、中国産の竹スは25本でした。
これは、今回の竹スに限ったことですので、全てにおいて当てはまるわけではありませんが、見た目での大きな違いといえばひごの数でした。
それから、写真では判らない部分で全く違うことがあります。それは完成品の状態です。中国産の竹スは、とにかく始末が良くないのです。仕入れてすぐの状態はささくれがすごくて、竹スを振るとゴミがいっぱいでてきて、梱包するまでに時間がかかります。ところが国産の竹スは状態が良いため、仕入れてすぐそのまま出せるのです。これは、弊社での手間の問題ですが、この手間代を価格に載せるともう少し価格差が縮まるのかもしれません。ただ、メーカーによっては仕入れたままそのまま梱包して出荷するところもあると思いますので、その場合はお買い上げになったお客様のほうでごみの始末をお願いすることになるのでしょう。
ちなみに今回の丸の竹スの価格差ですが、国産の竹スは中国産の竹スの3.5倍ほどでした。
どうしても国産の竹スが使いたいという方はお問い合わせくださいませ。
株式会社ヒロセ 担当:大石恵子
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