前回のブログ記事の続きです。
前回はお椀の外側の轆轤(ろくろ)挽きまでを写真で紹介しましたので、次は内側です。
外側より内側のほうがより難しいということは想像できます。お椀の厚みも考えながらの作業になります。
まずは、型を機械にセットするところから。外側は外側用の型、内側は内側用の型が必要なので、お椀一つを挽くにしても、2つの型が必要になってきます。この型も全部手作りです。サイズが違えばそれだけ型の数も増えていくということで、職人さんの棚にはたくさんの種類の型が収められていました。
機械を回しながらかなづちで平衡感覚を調整しながらセットしていきます。この作業、簡単そうに見えて難しいそうです。慣れないと、なかなかきれいな回転にならないそうで、お椀の内側をきれいに挽いていくためにはとても重要な作業です。
セットできたら、外側と同じように、粗い鉋(かんな)で挽いていきます。
内側の底の中心部分から口の部分の方向に何度も削っていきます。
削った木くずがどんどん飛び散っていきます。底の中心部分を平らにするのもなかなかの技術力が必要で、少し凹んだり、またはとがったりしないよう、丁寧に丁寧に挽いていきます。
味噌汁椀の白木地のサンプルが完成しました。
このあと、荒挽きのお椀をサンプルと同じ形に挽いてもらいます。
今までの「味噌汁椀を作る」関連ブログ
味噌汁椀を作る3 お椀の形を作る(荒挽き) ※木工所さんに見学に行きました
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