蒔絵の筆はネズミやネコの毛を使用しているそうです。

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写真は、蒔絵師の竹内信博さんが銀磨き作業しているところを撮影させてもらったものです。

蒔絵師さんと云えば、漆で絵を描いて、金の粉や色粉を蒔くから、蒔絵師と言われるのだと思いますが、このようにくすんだ銀を鮮やかに蘇らせるための磨きの作業も蒔絵師さんがするんですね!

竹内さんとは、祖父の代からの付き合いで、それこそ50年くらいになるのかな…本当にお世話になっている職人さんのお一人です。
私たちは、普段から『のぶさん』と呼んで親しくしてもらってます。

先日、たまたまですが、のぶさんの商売道具である蒔絵の筆を見せてもらう機会がありました。

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箱の中に細い細い筆がたくさん入ってます。
これはまだ一部で、他にもまだあると言っていたから、結構な量です。

『蒔絵の筆の毛は何で出来てるの?』

って聞いたら、

『ネズミとかネコの毛や』

ネズミやネコ?!

初めて知りました。お恥ずかしいですがf^_^;)

なんでも、この筆を作る名人が何年か前に亡くなられて、上等な細い筆が手に入らなくなったとか。

悲しいことに、どこの伝統工芸の世界でも、同じようなことがどんどん起こってます。
素晴らしい技術を継承する次世代が育っていないのです。

上等な細い筆が手に入らない=細い繊細な線が描けない

本当に残念なことです。

のぶさんと話していると、いろんなことを教えてもらえて、有難いのと同時に自分があまりにも知らない事が多いことに今更ながら恥ずかしいと思うことばかり(⌒-⌒; )

そういえば、ある塗り師さんから塗り師さんが使う筆は女性の髪の毛から作られていると聞いたんです。
今度は、塗り師さんの筆を見学に行かせてもらおうと思ってます。

この歳になって、職人さんと話すのがとても楽しい私なのでした(^ν^)

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。