伝統工芸の底力を信じたい、ものづくりの素晴らしさを伝えたい、そんな想いがたくさん詰まった「世界に響け 職人の心意気」

世界に響け 職人の心意気
世界に響け 職人の心意気

先日のどっと混む例会のセミナーでお話をいただいた谷端信夫さんの著書「世界に響け 職人の心意気」、早速注文して、昨日の夜一気に読みました。

この本の著者谷端信夫氏は日本の伝統工芸「組子」製品の製造販売をされている株式会社タニハタの2代目社長でいらっしゃいます。

ここから読書の感想

父親が創業した会社に入社して激動の人生(私にはそう思えた)を歩んでこられ、現在に至るまでのことが書かれており、「世界に響け 職人の心意気」というタイトル通り、間違いなく私の心を熱くする内容だった。

「組子」という日本の伝統木工技術をご存知だろうか。釘を使わず、細かい木を組み合わせることで美しい文様を作り出している。

組子の技術は、日本住宅「和室」には欠かせないものだが、バブル経済が崩壊した20年ほど前から住宅の着工数が減少し、何より若者の和室離れが進んだことで、急激に需要がなくなってしまった。そこで思いついたのが組子のラティスで、当時のガーデニングブームも手伝って活気づいたのもつかの間、やがて安い中国製品が入ってきたため、日本製は売れなくなった。そこから活路を見出したのがインターネットでの販売。紆余曲折があって、現在では、洋ではなく和の組子製品で国内外からの問い合わせや受注につながっている。

谷端氏ご自身の苦しい経験をされたことが、この本にはぎゅっと詰まっているけれど、 私は読んでいて思った。「神様が与えてくれた試練、神様が作ってくれた壁なんじゃないだろうか。神様は決して越えられない壁は作らないし試練も与えないと聞いたことがある。きっとこの人は大丈夫だと思って試されたのだろう。和から洋、そして和へ。それもいろいろな経験をつむための階段だったのではないだろうか。その階段は山あり谷ありの連続だったのかもしれないけれど、この人ならそれを乗り越えて、日本の伝統工芸の灯を守り、新しいことに挑戦してくれる勇気を持ち合わせた人、つまり選ばれた人なんじゃないだろうか」と。

本を読みながら、3度涙した。読んで直接感じていただきたいから、内容は書かないでおくが、辛い中でも、ご家族の愛を感じ、必ず守ってくれる人がいるからこそ前に進めるのだなと改めて感じた。

日本の伝統工芸は捨てたものじゃない。職人の技術は本当にすばらしいもの。この本は、越前漆器産地に生まれ育った私にも大きな勇気を与えてくれた。

谷端氏の挑戦し続ける姿勢に感動を覚え、私も今の自分に何ができるだろうと真剣に考えてみるきっかけになった。そして、できれば世界を体験したい。この歳で、と思われるかもしれないが、この歳だからこそ見えてくるものってあると思う。大きな夢ができた。

以上

谷端さん、どうもありがとうございます。このご縁に感謝します。

 

読み終えてすぐ書いているので、興奮冷めやらずの気持ちがそのままでたかと思いますが、この気持ちを忘れないためにブログに書いてみました。

 

【WEBサイト紹介】
株式会社タニハタ 組子製品製造販売

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。