ここ数年で、大先輩の職人さんたちと話す機会がグンと増えました。これも、漆器修理に携わっているおかげです。
先日、ある職人さんが「この本、すごい良かったんや。興味あるなら読んでみるか?」と持ってきてくれた文庫本。
永六輔さん著書「職人」
この本を貸してくれたのは80歳近くになる河和田の職人さんなんですよ。
今、半分くらい読み進めています。
職人語録なるものが書かれているのがなんとも面白いのです。
「あぁ、こんなこと言ってる職人さん、いるよね〜。」とか思いながら。
こんな一節がありました。
職人の仕事を支える職人の道具をつくっている職人が、滅びつつあるんです
私たちの産地でも起こっていることです。
木地師が作る鉋を作る「鍛冶屋」がいない。蒔絵師の筆を作る職人がいない。
とにかく、一気に読めてしまいそうな一冊です。