昨日のブログで「木製の漆塗りの味噌汁椀を作る」ことを決意表明しました。
実は、このことは少し前からずっと頭のなかで考えてました。それでも後回しになっていて、というか、実際やるとなると面倒だなって思う自分がいたりして1歩を踏み出す勇気が足りなかったんです。やってみたいけど、上手くいくんだろうか?とかやってもいないのに悩んだり(苦笑)
そんな私を後押ししてくれたのが、先日の鎌倉シャツの貞末会長のセミナーでした。
そのブログ記事に書き留めたことの他に、実は貞末会長がセミナー冒頭でおっしゃったことが今頃ですが腑に落ちてきて、それはすごく大事なことで、今回の味噌汁椀を作るにあたってはもちろん、商売のすべてにおいて強く意識しなくてはいけないことだと・・・
それは、
モノを売るのではなく、モノが流れるという考え方
この考え方がすごく大事だって思ってます。
モノが流れるということは、在庫にならずどんどん売れていくということ。
「商品が売れるということは、売れ続けるということで、売れ続けている店は供給されているということ」っておっしゃってました。
それからこんなことも。
「ロジスティックスがなければ、続かない。日本人はロジスティックスをやるという発想が非常に薄い」
価格に縛られて思ったものが作れない、納期が厳しい、大量に作る方が安いがそんな量をどこに売るのか?などなど、こんなことをしているからアパレルはどんどんなくなるとも。あぁ、なんだか耳が痛い話で、どこの業界も同じだなって思って聴いていました。
一度きりで終わらせない努力
正直な話、一度だけ作って終わりでは、却って職人さんに迷惑をかけることになります。
一度で終わるのではなく、持続性を持った仕事を作ることが私の目標であり、理想です。
仕事がないという不安を取り除くことができれば、自然と子供にも継がせたいと思うだろうし、モノづくりに興味があるという人が仕事に就きやすい環境に近づくから。
これができていないから、どんどん衰退してしまう・・・
私も自分なりに出来ることで努力はしますが、他にも越前漆器産地で頑張っている人(会社)たち、それぞれが自分たちが出来ることで職人さんに質の良い仕事を作ることができれば、モノの流れもまだまだ良くなるんじゃないかな〜
そんなの無理だよって言う人もいるでしょうけど、理想に近づきたいなぁ、本当に。
産地で足引っ張り合いはしないで、お客様の方を向いて商売したいですもんね。
だから、小さいことからコツコツと頑張ろうと思うのです。