失敗する余裕

拭き漆のお椀

拭き漆のお椀。何度も何度も生漆で拭くことで美しい艶がでてきます。変化が楽しめる漆はすごい。生きてるんだって思うもの。

失敗しながら学ぶものづくり

河和田には、歳は私より上でもまだまだ元気な職人さんが何人もいらっしゃいます。

いわゆる団塊の世代といわれる方たちに多いなとある職人さんと話してて気づきました。団塊の世代の人たちの力ってやっぱりすごいんだ。

ちょうど年に1回の展覧会に出すための作品を作っている最中で、「大変なんや〜」って言いながらも、私にはとても楽しそうに見えました。だって、自分の作品を愛おしそうに眺めている目が輝いていましたもの!ものづくりが本当に好きなんだというのが話しててよ〜くわかります。

このくらいの熟練した職人さんたちが若かりし頃は、仕事の量も今よりとても多くて、そのおかげで技術も磨くことができたと皆さんおっしゃいます。

いっぱい失敗もしたけど、失敗する余裕があるくらい仕事をこなしていたということ。失敗する余裕があったからこそ、いろんなことに挑戦できたし、60歳を過ぎてもまだまだ挑戦する意欲を持っているんだと感じました。

 

 

しかし、今の若い人たちは仕事の量も昔ほどないため、失敗する余裕もあまりないという残念な現実。

だから、自分の息子には継がせたくないという職人さんがいても当たり前なんです。

自分の代で終わり。という職人さんの言葉はどこか寂しく切ない響きでした。

「河和田は良いとこやで。どこか会社に通わなくても好きなものづくりが家に居ながらにしてできるんや。仕事さえあれば本当に良いとこや。」

うるしの里 ものづくりのまち 河和田

河和田は今、若い人たちが集まってくれて、いろんな仕掛けがあって、最近よく外の人から「河和田は盛り上がっているなぁ」と声をかけられることが多くなってきました。

確かに、そうなんだと思います。

ブームじゃなくて文化であり続けてほしいと切に願います。どこかで聞き覚えのある言葉・・・(^_^;)

がんばれ、河和田。

私も頑張ろう。

 

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。