つながりの世の中

実家が漆器屋という環境で生まれ育ち、結婚して性が変わっても、縁あってずっと実家で漆器の仕事をしています。

私のように実家の仕事をずっと手伝っているという人は結構いると思います。

この間も、「結婚してお嫁に行ったのだけど、実家の父の会社を継いでいるんです。」という北海道の女性と電話でお話する機会がありました。普通に漆器のことでお問い合わせの電話だったのですが、私のブログを読んでくださったようで、仕事には全く関係ないお互いのことを話したりして、頑張りましょうね!みたいな感じで本来の目的とは違うところで盛り上がりました。

一度も会ったこともない方と初めての電話でこんな風に会話できるのはブログのおかげ。

何かをすることで、何かしらの変化は必ず起こるんだと何気ない生活の中で感じることができるようになったのはこうして続けているからなんだと思うんです。

 

みんな仲良く

分業で成り立つ私たちの漆器の仕事は、日頃から職人さんにかなり助けてもらっています。

漆器の修理が多くなってきて、より一層職人さんにとっては面倒でややこしい仕事をお願いしなくてはいけなくなって、非常に心苦しいことも少なくないのです。

今日も、本当に面倒でややこしい事をある熟練の職人さんにお願いしに行きました。

ひと通り話し終えて、職人さんが昔のことを話し始めたんです。

「あんたのじいちゃんには本当にお世話になったんや。」

そして、あんなことがあった、こんなことがあった、という話になるのはいつものことなんですが、今日はなんだか涙がじわ〜っとにじんできてしまいました。

もちろん、今までにもこんな話は何度か聞いていたんです。亡くなって10年以上も経つ祖父のことを、いまだにこうして慕ってくれているんだと思ったら、熱いものがこみ上げてきてしまって。

面倒な仕事も引き受けてくれるのは、亡くなった祖父が職人さんと私を上手くつなげてくれたおかげなんです。

お墓参りの回数を増やして「ありがとう」と手を合わせてこなくっちゃ。

 

今日の話の最後に、

「昔は困ったことがあってもみんなで助けあって解決してきたんや。わしもじいちゃんにたくさん助けてもらった。だから普段からみんな仲良くせなあかん。いろんなことが起こるんやで。」

みんな仲良くという言葉には、すごい深い意味があるような気がしてなりませんでした。

みんながつながって、助けて助けられて

私より人生経験が長い方たちの話が、この歳になってようやく心に響くようになってきました。

幸せっていうのは人とつながりを持つこと、そして、人やモノにたいして感謝の気持ちを持って過ごすことができることなんだろうなぁとぼんやり思った今日の出来事でした。

 

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。