IT経営セミナーの事例発表を聴いて

昨日の夜、ふくい産業支援センターで行われたIT経営セミナーに参加してきました。

日中はなかなか出れないので、夜の開催は有難いです。

山中温泉旅館 お花見久兵衛の吉本社長と石川県白山市、小林製作所の小林社長のお二人のIT活用事例を聴きました。
このセミナー案内をいただいたとき、個人的にとても興味を持ち、お話の内容に期待を持って参加したわけですが、結果とても参考になる内容で良い刺激をいただきました。

忘れないうちに、こちらに書き留めておこうと思います。

IT活用は目的ではなく、手段

お花見久兵衛の吉本社長は34歳という若さで、経営に関してとても勉強熱心な方という印象でした。
一番強くおっしゃっていたのが、IT活用はあくまでも手段の一つであり、目的ではないということです。
ご自身は全くのメカ音痴と自負されていましたが、温泉旅館の経営に関わり始めた当時は倒産寸前だったという状況で選り好みしている場合ではなかったこと、集客や業務効率化においてITを活用することが実際やってみてとても有効だったことなどを聴くと、本当に苦労されて勉強されたんだろうなということが伝わってきました。

IT活用というと、一見派手な印象がありますが、全くその逆でとても地味な作業だということもおっしゃっていました。私もWEB運営に関わっている身ですので、それはとても共感を覚えたところです。

また、人は自分の都合の良いように解釈し判断するけれど、ITを活用することで、自分の解釈とはまったく違う現実をつきつけられるとおっしゃっていたのも印象的でした。数字は正直で、経営者であれば数字からは逃げられません。冷静に解釈、判断するためにはITがとても有効なんですね。

 

会社全体を「見える化」

小林製作所の小林社長は、淡々と話される中にも誠実さを感じるお人柄で、経営が上手く長続きするということは経営者の人柄によるところが大きいのだろうと改めて思います。

小林社長は、自ら会社のシステムを開発されるほどITに長けた方です。

シンプルに作ることで使いやすいシステムにする。そんなことをおっしゃっていたように記憶しています。

小林製作所さんのすごいところは、社内に120台のビデオカメラが設置されていて、いつでも社内の様子が確認できるというところです。

たとえば、製品に何らかの問題が発生したということが起きた場合、いつどのように作業されていたのかというのがすべて確認できるので、なにが原因なのかを知ることができるということです。

それにしても社員さんにとっては自分たちの仕事内容が全部監視されているということで、これって、働いている人たちにとってプレッシャーというか、違和感はないのだろうか?

実際、最後にセミナー参加者からそのような質問もありました。

小林社長はおっしゃってました。

リーマンショックの影響で仕事量がどんと減った時、苦しくても社員をリストラすることはしなかった。暇な状態の時を利用して、社内で道徳の勉強をした。モノは使いようで賢く便利に使えるものが一歩間違えば犯罪にもなり得る。

道徳の勉強というのは人間としてごく当たり前のことだけれど、こういう勉強会を実施したことや、苦しい時期に社員とともに一致団結して乗り越えたという経験があるからこそ社内の「見える化」が実現しているのでしょう。

 

まとめ

IT経営セミナーではありましたが、結局は経営者自身の心構えひとつで会社は良くも悪くもなるのだと思いました。

お二人の発表を聴いて改めて思ったのは、会社経営で大事なのは人を育てることなんだなぁと。もちろん、ITをうまく活用されているという事例発表ではありましたが、結局は一番アナログな部分が大事なんだと思います。

貴重なお話、ありがとうございました。

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。