完璧じゃないけど、ベストは尽くす。

こんにちは、大石です。

改まって言うのもなんですが、私の会社では漆器を販売しています。

樹脂製の吹付け塗装加工をした食器が中心です。私たちの販売する漆器は主に和食のお店で使われています。割烹、日本食レストランなどでお使いいただくことが大半でしょう。

旅行などに出掛けて思わぬところで自分たちが携わった漆器が使われているのを手に取ると、とても嬉しいものです。

このような外食産業で使われる漆器のことを業務用漆器と呼んでいます。業務用漆器に求められるものは、耐久性や利便性といったいわゆる「使い勝手の良さ」だと思います。もちろん、デザインが良ければ言うことなしですが。

食器洗浄機対応のお椀、滑りにくいお盆など、ここ数十年でずいぶんと研究され画期的な材質や塗装加工が開発されています。

越前漆器の産地の漆器は分業制で生産しているので、効率のことを考えるとあまり良いとはいえないかもしれませんが、それぞれに専門的であるという強みがあり、その強みを活かして製品を作りお客様に喜んで使っていただくのが私たちの使命とも言えます。

 

ちょっと長くなりましたが、ここまでは前置き。

 

分業制というのは、樹脂製の漆器であれば、まずプラスチック成型をするところ(生地屋さん)でお椀ならお椀の型を作り、それを加工(塗り屋さん)に回すことになるのですが、普通は電話・FAXなどで生地屋さんから塗り屋さんに入れてくださいと指示して生産してもらうといった流れです。

だけど、仕上がりの状態がどうも良くないなとか思うことがあると、まずは私たちのところに一旦運び入れてもらって生地から検品します。最近、この検品作業がすごく増えてきました。素地のバリがきれいに取られているか?深いキズがついてないか?変形してないか?などチェックすることも多くて思った以上に大変な作業をなぜやるのか?

それは、

少しでも質の良い製品に仕上げたいから

そして、

お客様に気持ちよく使ってもらいたいから

 

作り上げた製品は携わった人の性格が出ると思っています。

一見見た目は一緒でも、素地の成型の仕方の癖や塗り上がりの質感など職人さんの癖が見えてきてしまうのです。もちろん、使う人には大して重要なことではないかもしれませんが、自分がお金を出して買うんだったらと考えると手を抜いちゃいけないなと思うのです。

だから、私たちは「どこよりも安く仕上げる」というのは苦手かもしれません。もちろん、いろんなことを考慮して、できるだけ安く仕上がる方法は提案できますよ。

 

他との競争で価格優先になると、どこで手を抜くか?を考えがちなのです。そんなことばかりを考えていると、本当に楽しくない仕事になってしまうし、安くするために検品をしないとか塗りの質を落とすとかなどは考えたくないですからね。※価格ばかり優先するところに限ってクレームも多いのです。

いろいろと気をつけているつもりでも、失敗することはたくさんあって、そのたびにお客様にも迷惑をかけることになるのですが、一番大事なのは「なぜ失敗したのか?」の原因を考えて、同じような失敗をしない工夫をすることだと思っています。

 

完璧なことはなかなかできないけれど、製品に愛情を注いで良いモノを作ろうという気持ちだけは持ち続けたいものです。

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。