こんばんは、いまだにこたつ布団にさよならできません。今日は雨降りで寒かった・・・さすがにこたつを温めることはないけれど、そろそろ布団とさよならしたいです。もうすぐ6月だもの。
先日、ある下請けさんと話していてつくづく思ったことがあるんです。それは、
自分だけがではなく、産地全体が幸せになることを考えないといけないということ
うちのような漆器メーカーは何件もの下請けさんのおかげで今日までやってこれました。下請けさんなしではうちの商売は成り立たないのです。
亡くなった祖父は、職人さんを大切にしなければいけないとよく言っていたものです。産地を守るためにも、技術が途切れないように職人を育てなければいけないとも言ってました。
昔は職人さんも次の代が育っていたのですが、現在は継ぐ人がいなくて、自分の代で終わりというところも結構あります。
価格競争に巻き込まれるとそれこそ不幸なことで、価格優先で仕事をすると職人さんの腕は確実に落ちますし、働く気力もなくなります。
私たちが扱う漆器は業務用食器が中心なので、ただ単に生地に色をつければいいというものではなく、衛生面だったり、使い勝手だったり、耐久性を考えて生産しなければいけません。
職人さんがやりがいを持って作ったものをお客様に喜んで使ってもらえるよう、私たちメーカーが努力しなければいけないのに、まだまだしっかり伝えられていないのです。
うちはちっぽけな会社だけど、いい職人さん、下請けさんたちに恵まれていることは間違いありません。これもご先祖様のおかげでしょう。私も自分が頑張れるうちに少しでも恩返しできるように、そして関わってくれるみんなが幸せに働けるように、これからも努力していきます。