化学塗料で塗装するメリットとデメリット

漆器の盛器

一般的に業務用として使われる漆器の多くは、漆塗りではなく化学塗料を使った塗装で生産されています。

今日のブログは化学塗料を使った塗装にはどういうメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

化学塗料で塗装加工のメリット

  1. 漆塗りと比べて、短期間で仕上がる
  2. 一度にたくさん塗ることが可能
  3. 色のバリエーションが豊富
  4. 漆塗りと比べると加工賃が安い
  5. 色が変化しない
  6. 業務用の洗浄機に対応

こうしてメリットを並べるとわかるように、大量のものを早く仕上げたい、コストを抑えたい、洗浄器を使いたい、などの場合は塗装加工が最適です。

色も豊富で漆器の黒・赤・溜といった色はもちろん、金・銀・グレー・オレンジ・緑・青・白・パステルカラーのような淡い色などかなり幅広く対応できます。ただし、変わった色で少量を塗る場合は、塗料代や手間代のほうが高くなる場合もありますので注意してください。

 

 

化学塗料で塗装加工のデメリット

  1. 塗って間もない製品は薬品特有の臭いが残ることがある
  2. 漆塗りと比べると塗りが薄いため、安っぽいイメージ
  3. 漆のように経年変化しない

一番クレームになりやすいのが、独特の臭いです。焼付け温度、焼付け時間、薬品の量や質によって臭いが残る場合がありますが、たいていは使っているうちに消えていきます。

漆塗りのように刷毛を使って手で塗り上げると肉厚の高級感のでるものに仕上がりますが、塗装加工は吹付けなので漆塗りのような高級感はなかなかでません。ただし、漆塗りに近いように塗る方法もあります。

色が変化しないということは、時にはメリットでもありますが、漆のように色の変化を楽しむという方には面白みがありません。

 

 

そうはいっても、漆と化学塗装の見分けはよほど漆器に詳しいとかではない限りわからないかもしれませんね。

 

投稿者:

ooishi

実家の漆器屋で働いているワーキング主婦。夫と二人の子供の4人家族です。 仕事や趣味を思いっきり楽しむために、日頃興味のあることをこのブログに綴っています。