こんばんは。今年はなぜか本当に”せわしい”日々の11月初旬を送っています。
なんでこんなに胸騒ぎがするのか・・・あれもやって、これもやって、と考えることが絶えないからでしょうか。
今日は、仕事をしていて思ったことを書きます。
私達の会社は漆器の卸販売をしているのですが、下請けさんから商品が仕上がってくると、ほぼ全て検品して包装・梱包をして出荷します。
商品の検品は、ある一定の基準を設けています。とはいっても、社内でルールを決めるわけですが、これがなかなか一定しないことがあります。
モノによっては、すごく悩むのです。
私達会社の検品は、もしかすると他の同業のメーカーより厳しいのかもしれません。というのも以前ある商品の検品をしてダメだと思ったものを下請けさんに報告した時、下請けさんから言われた一言が
「他のところでは、このくらいはOKです。クレームを言われたことはないですけど。」
正直、他は他、ウチの会社はウチの会社です。
すごく完璧に仕上げてほしいと言っているわけではありません。
少なくとも私の中では、「自分がもらって嫌な思いをするかどうか」が基準だから。
他のところで通っているのかどうか、そんなことは私達にとってはどうでもいいことで、使う人がどう思うかを優先したいのです。
もちろん、いい加減な仕事をしているわけでないことはわかっています。おそらく価格競争で加工賃も抑えられた仕事をしなくてはいけなくなるなど、いろんな事情もあることでしょう。価格のことばかり優先すると品質が落ちて当たり前です。どこで手を抜こうかと考える商品に、果たして未来はあるのだろうか?そんなことを思ってしまいました。
現在は、年末商戦の重箱の生産時期で、どこの漆器メーカーもどんどん生産していることと思いますが、検品は手間がかかっても手を抜かずやっていかなければと思ったのでした。