ずいぶん前に読み終えたこの本の感想を書いてなかったなぁと思い出しました。
現在放映中の朝ドラ「とと姉ちゃん」のモチーフとなっている花森安治さん(テレビでは唐沢寿明さんさん演じる編集長の花山伊佐次さん)、しずこさん(高畑充希さん演じるヒロイン常子さん)、それからそこで働く社員の皆さんの仕事ぶりやご苦労されたことなど、裏話がたっぷり詰まった一冊です。
花森さんとしずこさんを中心に、暮しの手帖社で働かれていた皆さんがどれだけたいへんだったことか、とその様子を垣間見た気分です。
特に興味深かったのは、商品テストのことです。
ベビーカー、ソックス、即席ラーメン、掃除機などいろんな商品のテストのことについて書かれていますが、中でもすごいなぁと感心したのが石油ストーブのテストのことでした。これは、実際読んでもらうのが一番です。ここまでやるのかぁ!と思うくらい驚くことが書かれています。
テレビドラマでもトースターやアイロンの商品テストのことが描かれていますが、実際も同じようにされていたんでしょうね。
なかのひとりはわれにして
本の中に、こんな言葉が書かれています。
読者と同じ目線で、同じ思いで、よりよい暮しになるような雑誌を作ってきたということがこの言葉には込められています。
毎朝とと姉ちゃんを楽しみにご覧になっている方にはオススメの一冊です。
花森さん、しずこさん、そして暮らしの手帖編集部